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断熱材にかかる費用を節約してはいけない理由

2020年07月24日

最近では二酸化炭素排出量の削減が地球環境保護の観点で検討される機会が多くなったことから、マイホームの断熱性能の重要性が叫ばれるようになってきました。断熱性能に劣る住宅では、当然のことながら空調費用がかさみ、比例して電力消費なども増加することになるからです。しかし実際のところ断熱性能の重要性や意義、断熱材のメリットなどは正しく認識されていることはまだ少ないのかもしれません。そこでマイホームにおける断熱の重要性についてメリットとデメリットを踏まえながら、検討してみましょう。

最初に断熱性の意義について確認しておくと、外部の熱が伝導や対流・輻射によって伝わることを防ぐというものです。ありていに言えば外部の熱が伝わらないようにすることです。実際に家にあって完全に熱を伝えないことは困難なので、伝わる熱の量を可能な限り少なくすることが主眼になるのです。それでは断熱性能が不十分な環境下ではどのようなデメリットに直面することになるのでしょうか。

まず木造住宅が主流の日本にあっては、冬場の寒さや内外の温度差によるガラス窓の結露などを指摘することが出来ます。日本の木造住宅は過酷な夏場を凌ぐことを主眼に発展してきた事情があるのです。昔の家には軒があり夏場の強い日差しは防ぎつつも、間口を広く取り風通しをよくすることで湿気対策をとり高温多湿な環境を乗り切ることを重視してきたと言うわけです。反面冬場を迎えたら、ひたすら耐え忍ぶことが前提にされてきました。すき間が多い構造なので部屋を十分に温めることは困難で、冬場には血管が収縮し高血圧になり、脳卒中や心筋梗塞の罹患リスクが高く寿命が短いことの一因にもなっていたわけです。一般的に室内の気温が18度を下回ると健康リスクが上昇し、16度未満では血圧上昇のほか呼吸器疾患や循環器疾患や血管疾患のリスクが上昇するとされているほです。

また冬になると窓にびっしりと結露がつくのが、当たり前の状態と考えていることはないでしょうか。結露が発生するのは、内外の温度差にあります。特にアルミサッシのように熱伝導率の高い素材では外部の冷たさが内部に移行する傾向があり、温度差から結露が発生します。結露の発生はカビ増殖やダニ発生のリスクを上昇させます。カビやダニはアレルギー性の呼吸器疾患などの原因にもなるわけです。このように家の断熱性能を維持する断熱材は費用を節約するというよりは、健康な生活の為にむしろ高品質の断熱材を選ぶべき十分な理由があるわけです。

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