ZEH住宅に注力しているヤマダホームズ
2020年04月17日
ヤマダホームズは従来は、ヤマダエスバイエルの社名でしたが、2018年9月1日をもって上場廃止されて、大手家電量販店のヤマダ電機により子会社化されています。親会社が家電量販大手のヤマダ電機であることも影響して太陽光発電やオール電化など、家電製品と住宅の機能面での一体化などに積極的に取り組んでいます。ヤマダ電機の各店舗では、ヤマダホームズのショウルームを展開していることもあり、身近なハウスメーカーの一つとして知名度をあげているようです。ヤマダホームズを特徴づけるのは、木造軸組パネル工法の採用と、ZEH住宅に代表されるスマートハウスに実績があります。それではヤマダホームズの特徴には具体的にどのような点にあるのでしょうか。
ヤマダホームズのシリーズに採用されている木造軸組パネル工法、これは在来工法である木造軸加工法と、ツーバイフォー工法(木造枠組軸組工法)を組み合わせた建築法になります。軸組工法では柱と梁を張り巡らせるという方法に、ツーバイフォー材の枠組みに面材を張る後方を組み合わせるというものです。基本構造は木造軸組工法でまず柱と梁を組みますが、この従来工法のメリットは、風通しがよく湿気が篭らないという高温多湿な夏場を迎える日本の気候風土にかなった施工法であることです。しかし断熱性能や機密性に劣る点は、問題視されてきました。このデメリットな側面も床や壁・天井などをパネルで覆うツーバイフォー工法を加えることでかなり解決されました。その結果、ヤマダホームでは、日本の伝統的な木造住宅の快適性と耐震性や耐久性も高めた新たなスタイルの木造住宅を提案しているのです。
またヤマダホームズは、ZEH住宅(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)でも評判を集めています。このZEH住宅は省エネと創エネを組み合せ、お住まいの年間エネルギー消費を0以下にする住宅のことです。つまり住宅性能や高効率設備器具を導入して省エネし、太陽光発電により発電し、家庭で必要になるエネルギーの自給自足を可能にするのがZEH住宅を特徴付ける部分です。
そしてZEH住宅が機能するには、スマートハウスがかぎになります。スマートハウスとはHEMS設備を導入することで、エネルギーの消費と生産の流れが可視化された住宅のことです。HEMSを導入することで電力使用を細分化し細かな電気消費を把握することができます。その結果電気消費量の多い家でも、見直しを行いエネルギー活用の最適化を図ります。